サモエドの値段が、正直よくわからない。
ネットで調べると「30万円台から」という情報もあれば「100万円以上」なんて数字も出てきて、いったいどれが本当なのか混乱している方も多いのではないでしょうか。
値段だけじゃなく、「実際に飼い始めたら毎月いくらかかるの?」という疑問も、当然気になるはずです。
この記事では、サモエドの子犬の価格相場(ブリーダー直販とペットショップ別)、格安個体の落とし穴、月々の飼育費の全内訳、そして生涯費用の試算まで、全部まとめてお伝えします。
「一般的に大型犬の飼育費は月2〜4万円」とよく言われますが、サモエドに関してはその数字がいかにアテにならないか、読み終わる頃にはきっと実感してもらえるはずです。
費用面の現実を知った上で、それでも「飼いたい」と思えるかどうか。
この記事はそれを確かめるための場所でもあります。
- サモエドの子犬の値段相場(ブリーダー直販・ペットショップ別)
- 格安サモエドに潜む3つのリスク
- 月々の飼育費の全内訳と年間コストの目安
- 生涯費用の試算と、シニア期・病気でかかる想定外の出費
サモエドの値段、実際いくら?子犬の価格相場を正直に公開する
まず「生体価格」の現実から入ります。サモエドは国内での流通量がとても少なく、ペットショップでは滅多に見かけない犬種です。
そのため購入先はほぼブリーダー直販に限られ、価格も需給バランスによって大きく変動します。
| 販売経路 | 最低価格(目安) | 最高価格(目安) | 平均価格帯 |
|---|---|---|---|
| ブリーダー直販 | 約36万円〜 | 約68万円超 | 41〜43万円(2025〜2026年成約平均) |
| ペットショップ | 約50万円〜 | 約120万円 | 65〜85万円 |
ペットショップとブリーダーで、値段がこれだけ違う理由
同じサモエドでも、購入先によって価格が20〜30万円以上変わることが珍しくありません。
この差がどこから生まれるのかを知っておくと、「なぜブリーダー直販が基本なのか」も自然と理解できます。
ブリーダー直販は「41〜43万円」が現実の相場
国内の主要ブリーダーサイト(みんなのブリーダー・ブリーダーナビ等)の2025〜2026年の成約データを見ると、ブリーダー直販の平均価格は41〜43万円前後に収まっています。
掲載価格(希望価格)の幅は36万円〜68万円超と広いですが、実際に成約に至る価格帯はこのゾーンに集中しています。
「ブリーダー直販=安い」というより、「中間業者を挟まない分、価格の内訳が透明」というイメージが正確です。
ブリーダーが設定する価格には、健康診断費・ワクチン代・遺伝子検査代が含まれていることが多く、価格の妥当性を確認しやすいというメリットがあります。
ペットショップが高くなる構造的な理由
ペットショップでの販売価格が65〜85万円になる背景には、生体市場での競り落とし価格への上乗せ、店舗の固定費・人件費、さらに「珍しい犬種」としてのプレミアム設定が重なっています。
加えて、サモエドは成長が早い大型犬です。
生後3ヶ月を過ぎると店舗内のスペースを圧迫し始め、「売り時」を逃したと判断されると価格が急落することもあります。
後述する「格安個体」の多くは、こうした経緯で流通しています。
性別・血統による価格差のメカニズム
オスとメスの間には、一般的に5万〜10万円程度の価格差があります。
メスのほうが成犬時の体格がやや小柄(体重20kg前後)に収まりやすく、日本の住宅事情において飼育しやすいと認識されているためです。
また、チャンピオン血統(JKCなどのドッグショーで優秀な成績を収めた親犬を持つ個体)の場合、価格は一般個体の1.5〜2倍になることも珍しくありません。
両親ともに国際チャンピオン称号を持つ場合、80万円〜120万円超で取引されるケースもあります。
これは外見的な付加価値だけでなく、遺伝的疾患のスクリーニングが徹底されているという「健康面の安全性」がプレミアムとして評価されているためです。
「格安サモエド」に飛びつく前に知っておきたいこと
「サモエド 値段 安い」で検索している方に、少し立ち止まって考えてほしいことがあります。
市場には20〜30万円台で販売されているサモエドが存在しますが、この価格帯の個体には重大なリスクが内包されているケースが大半です。
格安個体が流通する3つの背景
| 原因 | 内容 | 主なリスク |
|---|---|---|
| ①パピーミル(悪質業者) | 遺伝的疾患チェックなしで乱繁殖 | 噛み癖・恐怖症・遺伝病の高リスク |
| ②月齢の経過(売れ残り) | 生後半年超で値引き処分 | 社会化不足・家庭環境への適応困難 |
| ③規格外の個体 | 噛み合わせ異常・股関節異常・ミスカラー | 後の医療費が数百万円規模になる可能性 |
格安個体の購入は、初期の生体価格を抑えられる反面、後述する遺伝性疾患が発症した場合に生涯費用が逆に大幅に膨らむリスクと背中合わせです。
生体価格の安さより「購入先の信頼性」で選ぶことが、長期的には最もコストを抑えることにつながります。
ブリーダーを選ぶ際の見極め方については、後のセクションで詳しく解説します。
サモエドを飼うと毎月いくらかかる?費用の全内訳を正直に見せます
子犬を迎えた後、「毎月の維持費がこんなに高いとは思わなかった」という後悔は、大型犬の飼育でよく聞く話です。
サモエドの場合、その傾向がさらに顕著です。
一般的に「大型犬の月々の飼育費は2〜4万円」と言われますが、サモエドはその上限をやすやすと超えます。
| 費目 | 月額目安 | 年間目安 |
|---|---|---|
| ドッグフード・おやつ代 | 20,000〜35,000円 | 240,000〜420,000円 |
| 日用品代(トイレシーツ等) | 5,000〜14,000円 | 60,000〜168,000円 |
| 予防医療費(ワクチン・駆虫等) | 約4,500〜5,500円 | 54,000〜66,000円 |
| プロトリミング代 | 15,000〜25,000円 | 180,000〜300,000円 |
| ペット保険料(若齢期) | 5,000〜6,000円 | 60,000〜72,000円 |
| 光熱費の増加分(通年平均) | 8,000〜15,000円 | 96,000〜180,000円 |
| 合計 | 約57,500〜100,500円 | 約69万〜120万円 |
食費・医療費・トリミング代…月々の費用を全部計算してみた
「月2〜4万円」という一般的な大型犬の目安が、なぜサモエドには当てはまらないのか。
費目ごとに順番に見ていきます。
フード代:月2〜3万円は覚悟が必要
サモエドの成犬(体重20〜30kg)には、1日あたり約1,200〜1,500kcalが必要です。
良質な大型犬用プレミアムドライフードで換算すると、月の消費量は12〜15kg程度。2025〜2026年現在、1kgあたり1,500〜2,500円のフードを使うと仮定すれば、月額18,000〜35,000円がフード代として発生します。
サモエドの純白の被毛と健康な皮膚を維持するには、オメガ脂肪酸や良質なタンパク質が不可欠です。
コスト削減を目的に穀物主体の安価なフードへ切り替えると、食物アレルギーや皮膚炎が起きやすくなるため、フード代を削ることは逆効果になりやすいです。
トリミング代:サモエド最大の維持費
サモエドの飼育コストで最も特徴的なのが、このトリミング費用です。
シベリア原産のサモエドは、密集したアンダーコート(下毛)と水を弾くオーバーコート(上毛)を持つダブルコートの犬種で、換毛期には凄まじい量の毛が抜けます。
家庭でのブラッシングは通常時でも週数回、換毛期は毎日1時間以上が必要です。
それでも被毛の奥の汚れは落ちきらず、フェルト状の毛玉が形成されると皮膚炎に繋がります。
そのため、最低でも月1回〜2ヶ月に1回のプロトリミングが実質的に必須です。
サモエドを受け入れているトリミングサロンは限られており、大型長毛犬のフルコース(シャンプー・高出力ブロアー乾燥・足裏バリカン・爪切り・肛門腺絞り等)は1回あたり15,000〜25,000円が都心部での相場です。
換毛期には「抜け毛料金」として2,000〜5,000円が追加されることも一般的です。
光熱費:エアコン24時間稼働は絶対条件
サモエドはマイナス数十度の環境に適応した被毛を持ちます。
日本の夏は生命の危機に直結するため、室内温度を年間を通じて20〜22℃・湿度50%前後に保つことが必要です。
5月から10月の半年間はエアコンの24時間連続稼働が事実上の必須条件で、近年のエネルギー価格高騰もあり、追加光熱費は月8,000〜15,000円増が現実的な数字です。
予防医療費:毎年確実にかかる固定費
病気にかかっていなくても、毎年必ず発生する予防医療費があります。
その内訳は以下の通りです。
| 予防措置 | 年間費用の目安 |
|---|---|
| フィラリア予防薬(5〜12月・8ヶ月間) | 16,000〜24,000円 |
| ノミ・マダニ駆除薬(通年) | 24,000〜30,000円 |
| 混合ワクチン追加接種(年1回) | 約8,000円 |
| 狂犬病予防接種(年1回) | 約3,500円 |
| 年間合計 | 51,500〜65,500円 |
これを月割りにすると約4,300〜5,500円。
さほど大きな額に見えないかもしれませんが、治療費(月平均7,000〜12,000円)とは別に、健康な状態でも毎年確実に発生するコストとして把握しておく必要があります。
初年度だけ別格に高い…その理由と具体的な金額
月々の費用は把握できた。では「初年度トータルでいくら用意すればいいのか」という話をします。
サモエドを迎える初年度は、生体価格以外にも一括で発生するまとまった出費が重なります。
初年度に発生する主な一時出費
| 費目 | 費用の目安(円) | サモエド固有の事情 |
|---|---|---|
| ケージ・サークル | 25,000〜50,000 | 飛び出し防止の屋根付き・スチール製が必須 |
| クレート(XLサイズ以上) | 15,000〜30,000 | 災害時の同行避難にも不可欠 |
| リード・ハーネス・首輪 | 10,000〜20,000 | そり犬のルーツを持つ強い引っ張り力に耐える堅牢なもの |
| 食器スタンド付き | 5,000〜10,000 | 胃捻転予防のため首を下げずに食べられる高さ調節が必要 |
| 被毛ケア用品一式 | 8,000〜15,000 | スリッカー・金グシ・アンダーコート用ブラシ等 |
| ペット用高出力ブロアー | 15,000〜30,000 | 家庭用ドライヤーでは地肌まで乾かせないため実質必須 |
| トイレトレー(超大型) | 10,000〜15,000 | スーパーワイドサイズ対応 |
| 初年度ワクチン・健康診断 | 20,000〜30,000 | 畜犬登録・狂犬病・混合ワクチン2〜3回分 |
| 去勢・避妊手術 | 50,000〜100,000 | 麻酔量が体重に比例するため大型犬は高額。メスは特に高め |
飼育用品だけで約88,000〜170,000円、医療・登録関連で約20,000〜30,000円、去勢・避妊手術で50,000〜100,000円が初年度に一括発生します。
生体価格(41〜43万円・ブリーダー直販平均)に初期費用を合算すると、初年度の総額は60〜85万円規模になることを覚悟しておく必要があります。
月々の維持費は計算できていても、この「初年度の一括出費」を見落として資金不足になるケースが非常に多いです。
サモエドの生涯費用を計算したら、覚悟が必要だとわかった
月々の費用を把握するだけでは、まだ不十分です。
サモエドとの暮らしは12〜14年という長いスパンで続きます。
その全期間を合算すると、費用の数字はまったく違う顔を見せます。
平均寿命12〜14年で、総額はいくらになる?
サモエドの平均寿命は12〜14歳とされており、大型犬の中では比較的長寿な部類に入ります。
超大型犬が10年前後で寿命を迎えることが多いのに対し、サモエドは中型犬に近い寿命を持ちます。
適切な食事・徹底した体重管理・室内での厳密な温度管理が寿命の延伸に大きく寄与しているとされています。
生涯費用の試算モデル(寿命13年・中間値で試算)
| 費目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 生体価格 | 約50万円 |
| 初期費用(用品・初期医療) | 約15万円 |
| 年間維持費の累計(約90万円 × 13年) | 約1,170万円 |
| シニア期の医療・介護費(追加分) | 約100万円 |
| 終末期・葬儀費用等 | 約5万円 |
| 生涯費用の総額目安 | 約1,340万円 |
ネット上には「大型犬の生涯費用は300〜500万円」という記事が今でも散見されます。
しかしこれは、現在のプレミアムフードの価格水準、サモエド固有の高額なトリミング費用(年間18〜30万円)、エネルギー価格高騰による光熱費増分を全く含んでいない古いデータです。
2025〜2026年の経済状況において、サモエドを健康に飼育するための生涯費用は、少なくとも1,000万円を超過する可能性が高いと認識しておくことが必要です。
また、サモエドの性格やリアルな飼育負担については、費用だけでなく体力・時間・手間も相当なものがあります。
費用面以外の「覚悟すべき5つの現実」については、サモエドの性格とリアルな飼育事情でまとめていますので、あわせて確認してみてください。
想定外の出費トップ3…これを知らずに飼い始めると後悔する
月々の試算に入っていない、突発的かつ高額な出費が存在します。
特にサモエドには犬種固有の遺伝性疾患があり、発症した場合のインパクトは家計を根底から揺るがすレベルです。
①股関節形成不全(HD):片脚の手術だけで80〜120万円
大腿骨の骨頭と骨盤の形状が正常に形成されず、関節に緩みが生じる疾患です。
成長期(生後半年〜1歳)に発症することが多く、歩行時の違和感や立ち上がり困難として現れます。
遺伝的素因が強く、幼少期の肥満や滑りやすい床での生活が悪化要因になります。
軽度の場合は保存療法(月5,000〜10,000円)で経過観察できますが、重度で外科手術が必要になると、人工関節全置換術(THR)などで片脚あたり80〜120万円が発生します。
両脚に及べば200万円超となります。
②サモエド遺伝性糸球体腎症(SHG):月3〜5万円の生涯維持費
サモエドという名を冠した、この犬種に固有の腎臓疾患です。
腎臓の糸球体の基底膜に異常が生じ、タンパク質が尿中に漏れ出すことで急速に腎不全へと進行します。
X染色体連鎖の遺伝形式をとるため、オスでより重篤かつ若齢での発症(生後数ヶ月〜数年)を引き起こしやすいとされています。
発症後は慢性腎臓病として生涯にわたる継続治療が必要で、皮下補液・療法食・定期的な血液検査等で月額30,000〜50,000円の維持費が長期にわたり発生します。
③胃拡張・胃捻転症候群(GDV):深夜の緊急手術で30〜50万円
胸の深い大型犬に好発する致死的な救急疾患です。
食後の急激な運動や大量の水の一気飲みをきっかけに、胃がガスで異常膨張してそのまま捻れてしまう状態で、発症後数時間でショック状態に陥り死に至ることもあります。
深夜の救急動物病院での緊急開腹手術(胃のガス抜き・捻転整復・胃壁固定術)と術後ICU管理を合わせると、総額で300,000〜500,000円が突発的に請求されます。
この疾患の予防には、食器スタンドを使って首を下げずに食べさせること、食後30分〜1時間は激しい運動をさせないことが重要です。
シニア期(10歳以降)は医療費が4倍に跳ね上がる
若齢期(0〜3歳)の年間平均医療費が5〜7万円で推移するのに対し、10歳以上のシニア期では年間20〜30万円へと約4倍に膨れ上がる傾向があります。
変形性関節症・腎機能低下・心疾患・白内障などの慢性疾患が重なり、毎月数万円の薬代と検査費用が固定化します。
またペット保険の年間利用限度日数(通院年20回等)を使い切ってしまうケースが頻発し、上限を超えた分は全額自己負担となります。
加齢に伴い保険料自体も8歳超で月10,000〜15,000円に達することがあり、家計への圧迫は深刻です。
なお、ペット保険会社によっては「股関節形成不全」などの遺伝性疾患を補償対象外として約款に明記しているケースがあります。
加入前に細かい免責事項を必ず確認してください(参考:ペットファミリー損害保険「大型犬の飼育費用」)。
サモエドを少しでも安く迎えたいなら、これを知っておいてほしい
費用を少しでも抑えたいという気持ちは当然のことです。
ただし、ここで重要なのは「安く迎えること」と「安全に迎えること」は別問題だという点です。
安さを追求した結果、後からより大きなコストが発生するリスクをしっかり理解した上で、選択肢を見ていきます。
ブリーダー直販が値段を抑えやすい本当の理由
ブリーダー直販がペットショップより安い理由は、単純に「中間マージンが発生しないから」です。
ペットショップは生体市場での競り落とし費用・店舗維持費・人件費を価格に上乗せするため、同じ個体でも20〜30万円以上高くなる構造があります。
ただし「安いブリーダー」と「良質なブリーダー」は必ずしも同じではありません。
信頼できるブリーダーを見極める際は、以下の3点を必ず確認してください。
| 確認項目 | チェックのポイント |
|---|---|
| 飼育環境の見学可否 | 実際に足を運んで親犬の状態・飼育スペースを確認できるか |
| 健康保証書の有無 | 先天性疾患が発覚した際の返金・補償の条件が明文化されているか |
| 遺伝子検査の開示 | 股関節形成不全(HD)・SHGのスクリーニング結果を公開しているか |
「価格の安さ」より「この3点を満たしているブリーダーかどうか」を最優先の選定基準にすることが、長期的な費用節約にも直結します。
遺伝子検査を実施しているブリーダーは生体価格が高めになる傾向がありますが、それは後の医療費リスクを大幅に下げる「先払いの保険」と考えると合理的です。
なお、サモエド固有の体臭の少なさや被毛管理の実態については、サモエドは臭い?「体臭が少ない」が嘘になる5つの理由でまとめています。
費用の話と合わせて確認しておくと、飼育負担の全体像がより具体的に見えてきます。
譲渡・里親でサモエドを迎える現実
「生体価格がかからない里親ルートなら費用が抑えられる」という発想は、一見合理的です。
ただし、サモエドの里親・譲渡事情は、他の犬種とは大きく異なる現実があります。
純血サモエドの里親・譲渡情報は「実質ほぼ皆無」
「ペットのおうち」「OMUSUBI」などの国内主要譲渡プラットフォームや、各都道府県の動物愛護相談センターを見ても、純血サモエドが掲載されることは2025〜2026年現在でも極めて稀です。
仮に掲載されたとしても、その人気から数十分〜数時間以内に数百件の応募が殺到し、即座に募集終了になるのが実態です。
譲渡個体が抱えている現実
稀に流通する譲渡サモエドのほとんどは、以下の2パターンに該当することが多いです。
| パターン | 年齢・背景 | 主な健康・行動上の課題 |
|---|---|---|
| 繁殖引退犬(ブリーダーからのレスキュー) | 5〜8歳が多い | 重度の歯周病・乳腺腫瘍・社会化不足による人間への恐怖心 |
| 飼育放棄犬(一般家庭からのレスキュー) | 1〜3歳が多い | 破壊行動・過度な吠え・股関節形成不全などで医療費が払えなくなったケース |
「無料で迎えられる」は誤解。譲渡費用の目安
保護団体からの譲渡でも、団体がその犬に支出した医療費等の実費負担として「譲渡費用」が求められます。
その合計目安は約60,000〜133,000円。
生体価格は無料でも、健康な子犬を迎える場合の初期費用と大差ない金額が発生します。
さらに、譲渡個体は何らかの慢性疾患や歯科疾患を抱えている可能性が高く、譲渡直後から本格的な治療費(全身麻酔下での歯石除去・多数の抜歯で5〜10万円等)が即座に発生することも珍しくありません。
「安く迎えたはずが、初年度トータルでは正規ルートと大差なかった」というケースは非常に多く存在します。里親・譲渡ルートは費用節約策というより、他者が放棄した犬を深い愛情と経済力をもって救うという、高難度のボランティアとして捉えることが正確です。
また動物愛護管理法では、販売業者によるマイクロチップ装着が2022年6月から義務化されています。
購入・譲渡を問わず、所有者変更後は環境省の指定登録機関への変更登録(300〜1,000円)が必要です。




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